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【耐震等級3】家族の命と地震後の生活を守る家づくりとは
お役立ち情報2021.01.11
【耐震等級3】家族の命と地震後の生活を守る家づくりとは

新築を検討時によく目にする「耐震等級」というキーワードですが、しっかりご存じの方は少ないのでは。地震から命を守るために、「家」にできることを考えます。

1. 耐震等級3の基準-どれほどの地震に耐えられるのか
耐震等級3の基準-どれほどの地震に耐えられるのか

新しい住まいを考えるときに、地震への対策を心配しない方はいないでしょう。

ここ数十年だけでも、日本各地で多くの震災に見舞われ、地震大国という言葉まである程です。

「耐震等級」というキーワードから、地震から家族を守るための家づくりについて、お話しします。

耐震等級とは、『住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法、ひんかくほう)』によって定められている住宅性能表示基準のひとつです。

品確法は、阪神淡路大震災後の2000年に施行され、「①住宅性能表示制度」「②住宅専門の紛争処理体制」「③瑕疵担保期間」の3つ制度に関して定めています。

品確法の制度の中でも住宅性能表示基準の耐震等級は、分かりやすい地震対策の基準としてよく知られるワードとなりました。

耐震等級は1から3まで3段階で、3を最高等級として以下のように定義されています。

 

■耐震等級1
数百年に一度発生する地震の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に一度発生する地震の地震力に対して損傷しない

 

■耐震等級2
等級1で想定される1.25倍の地震が起きても倒壊・崩壊しない

 

■耐震等級3
等級1で想定される1.5倍の地震が起きても倒壊・崩壊しない

 

「数百年に一度発生する」とは、1996年の阪神淡路大震災程度の地震を見越して設定されています。

ご存じの通り、日本はそれ以降も幾度も大きな震災を経験しています。

震度6程度以上の大きな地震に耐える基準と考えましょう。

 

建築基準法上は、耐震等級1であれば、新築は可能です。

耐震等級は、建築基準法ではなく、住まいの品質の向上を目的に始まった制度である『品確法』の品質基準なのです。

 

2. 耐震等級3だけじゃない?地震対策で知っておくべきこと
耐震等級3だけじゃない?地震対策で知っておくべきこと

耐震等級3に加え、地震対策として知っておくべき他のチェック項目をご紹介します。

 

【構造計算】
耐震等級3の取得には構造計算が必要ですが、構造計算には「壁量(へきりょう)計算」「許容応力度(きょようおうりょくど)計算」の2種類があります。

■壁量計算:建物の耐力壁(たいりょくへき)の「量」で安全を確認する
■許容応力度計算:耐力壁の配置位置も考慮し、バランス良く地震の力を受け止められることを確認する

という違いがあります。

壁量計算でも、耐震等級3を満たすことはできますが、より詳細な計算である許容応力度計算が安心です。

 

【地盤】
耐震等級3を満たし、しっかり構造計算された家でも、建っている地盤が不安定では意味がありません。

着工前の更地の状態で必ず地盤調査を行い、必要と判断された場合は、地盤の改良工事を行います。

 

【耐震技術】
地震に耐える意味の「耐震」に対し、「免震」「制震」という言葉もよく目にします。

■免震:地盤面と建物の間にクッションとなる層を挟み、地震の『振動を建物に伝えなくする』技術
■制震:建物の構造体にダンパーとよばれる制震装置を組み込み、地震の震動をダンパーに吸収させて『建物に伝わる振動を小さく』する技術

地震で倒壊しない「耐震」だけでなく、大地震で想定される繰り返しの余震に備え、振動をコントロールする技術が「免震」「制震」です。

免震や制震だけでなく、大地震に備える様々な技術が日々開発されています。

 

【保守点検・メンテナンス】
せっかく万全に地震対策をした住まいでも、外装の劣化や破損によって雨漏りが起こったり、シロアリの被害で基礎が破損してしまったりすると、意味をなさなくなります。

必要な点検とメンテナンスを行い、強い建物を維持することが大切です。

 

3. 人命と地震後の生活を守る家をつくるには
人命と地震後の生活を守る家をつくるには

耐震等級は「倒壊・崩壊が起きない」ということが基準になっています。

繰り返し大きな震災が起きていることで、日頃から災害に備える意識も高まり、「倒壊・崩壊」を防ぐだけでなく、その後の生活も守る住まいが求められるようになっています。

色々な技術が開発され、木造でも大きな地震に耐えられる時代になりました。

昨今では、建築基準法を満たす「耐震等級1」よりも、「耐震等級3」の住まいがハウスメーカーや工務店の主流となっています。

「耐震等級3」というキャッチコピーだけでなく、その企業の「地震に強い家づくりへの向き合い方」が問われます。

耐震技術や、構造計算の知識をしっかり持っていること、建築後の保守点検やメンテナンスをおろそかにしないことなど、施主の安全を考えられているかどうかの見極めが重要です。

 

4. まとめ~家族の命と未来の生活を守る~
まとめ~家族の命と未来の生活を守る~

耐震等級の話題に触れるにあたり、阪神淡路大震災は切っても切れないキーワードです。

日本の建築基準は、大きな震災をきっかけに更新され続けてきた歴史があります。

阪神淡路大震災後、地震対策への関心が高まり、同時期にスタートした品確法の中でも「耐震等級」は施主も分かりやすい住宅の品質基準のひとつとなりました。

しかし、等級以上に大切なことは、「日頃の備え」と「住宅の品質維持」です。

建てたばかりは丈夫でも、何十年も劣化を見過ごしてしまうと、建築時にしっかり構造計算した品質も維持できません。

 

高翔グループでは、地震に耐える強い構造を建築することに加え、建築後も安心して暮らすためのアフターサポートにも力を入れています。

また、既存のお住まいの耐震性能のご相談も承っています。

STRUCTURE SUPPORT

高翔トータルサポート

 

万が一の災害に備え、「家のことは高翔に相談すれば大丈夫」という安心感のひとつとなることが、地元企業としての喜びです。

些細なことも、是非お問い合わせください。