
せっかく新築を考えるなら、いまよりもっと家事をラクにしたいですよね。
家族の時間を増やすための、間取りのコツをまとめました。

お仕事や子育てと並行して家事をこなさなければならない現代。
せっかくの週末が溜まった家事を片付けるだけで終わってしまうというお話も耳にします。
新居では、家事に追われず、家族の時間を大切にしたいですよね。
家事を楽にするには、間取りはどのように考えれば良いのでしょうか。
家事ストレスを軽減させる間取りの重要なポイントは、「家事動線」にあります。
動線とは、人が移動するルートのことです。
家の中でどこをどれだけ通るかによって、一日の移動距離が変わってきます。
家事動線が考慮された間取りは移動距離が短く、毎日の家事に費やす時間とストレスを軽減できるのです。
例えば、キッチンからダイニングまでの配膳や、冷蔵庫、パントリー(食品庫)との行き来がスムーズになることで、無駄な動きがなくなり、食事の支度時間を短縮できます。
家事は、料理、掃除、洗濯、その他数えきれない名もなき家事を同時進行するものです。
家全体の「家事動線」を考慮し、毎日の家事をラクにする間取りを見ていきましょう。

家事を楽にするためのポイントを、3つの具体例でご紹介します。
①料理
②洗濯
③片付け
①料理を楽にするポイントはキッチンの「回遊性」
キッチンは、家の中でも立ち寄る頻度の高い場所です。
朝や夕方の忙しい時間帯では、料理をしながら洗濯やお風呂の準備をしなければいけないこともありますよね。
キッチンで大切なことは、他の部屋との往来がしやすい「回遊性」が整っていることです。
<間取り例>
〇料理中の移動を最小限になるよう、キッチン台、冷蔵庫、パントリー(食品庫)が一直線上にある
〇玄関からもキッチンからもパントリーに出入りできるよう、パントリーの出入り口を2方向に設ける
〇洗面所を、キッチンから直接出入りできる位置に設計する
②洗濯を楽にするポイントは「洗う⇒干す⇒しまう」動線
洗濯も、家事動線で時短を叶えましょう。
最近は、洗面所とは別にランドリールームに洗濯機を置く、室内干し専用にサンルームを設けるなど、家族の志向によって様々な洗濯スタイルが増えました。
いずれも「洗う⇒干す⇒しまう」を近くに配置することがポイントです。
<間取り例>
〇浴室と洗面所を2階にし、ベランダ、クローゼットまでの距離を短くする
〇ランドリールームに、洗濯機、室内物干し、乾燥ファン、アイロン台などをまとめる
〇家族の衣類をまとめて収納できる、大容量のファミリークローゼットをつくる
③片付けを楽にするポイントは「適材適所」の収納
片付けは、家事の中でも意外に多くの時間を費やしているものです。
使う場所に合った収納が用意されていないと、使いっぱなしが増え、片付けてもなぜか散らかる悪循環になりかねません。
<間取り例>
〇洗面所内に、タオル、下着まで収納できるスペースを設ける
〇家族皆で利用する文房具や本をまとめてしまえる、リビング収納を充実させる

なぜか家事に追われてしまうというご家庭でも、家事動線を整えることで解決できることがあります。
よく耳にする失敗例から、改善策を考えてみましょう。
■家族の脱いだ服が置きっぱなし
家族の上着やカバンがリビングに置きっぱなしになっていると、片づけの手間が増えてしまいます。
玄関からクローゼットまでの距離が遠いことが原因かもしれません。
⇒玄関収納や、玄関・リビング間の共有のクローゼットがあると便利です。
■探しものが見つからない
利用頻度の低いものは、どこにしまったのか忘れてしまうことがあります。
広い納戸は何でも置いておけることが便利な反面、不要なものも知らず知らずに増えてしまう、奥に置いたものが取り出せない、というデメリットも覚えておきましょう。
⇒奥行きの深い収納を避けましょう。
持ち物を把握でき、不要なものは捨てる習慣がつきます。
■キッチンのコンセントが足りない
日々、便利な家電が増えている昨今、コンセントが届かないことがストレスになってしまうこともあるようです。
⇒キッチン側には、多めのコンセントを設置しましょう。
ダイニングテーブル下に床付けコンセントがあると、ホットプレートも安心です。

家事を楽にするためには、最短距離の「家事動線」が重要なポイントです。
しかし、例えば洗濯の間取りでは、部屋干し派or外干し派、浴室は1階派or2階派、などで意見が分かれ、打ち合わせ中に悩むご家族も少なくありません。
家族の志向によって「快適な家事動線の答えはひとつではない」ことがわかります。
家族の行動、持ち物、考え方に合わせ、最適な間取りを考えます。
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ご紹介した家事を楽にする間取りのコツは、一部に過ぎません。
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