フルリノベーションは、新築よりも費用をおさえつつ理想の住まいを実現できる選択肢として注目されています。しかし、「いくらかかるのか」「戸建てとマンションで違いはあるのか」など、費用面への不安は多いものです。本記事では、相場や内訳、費用をおさえるポイントまで解説いたします。
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目次
そもそもフルリノベーションとは?

フルリノベーションは費用が大きくなるからこそ、工事内容や範囲を正しく理解することが重要です。ここでは、リフォームとの違いや工事の規模を確認しましょう。
リフォームとリノベーションの違い
「リフォーム」とは、老朽化した部分を修繕・回復する工事を指し、見た目や機能を原状回復するのが目的です。一方「リノベーション」は、既存の建物に新たな価値を加えることを目的とし、間取り変更や性能向上など大規模な工事が特徴です。特に「フルリノベーション」は、住宅をスケルトン状態(構造躯体のみ)にして内装・設備をすべて刷新するケースが多く、住まいをほぼ新築同様に再生できます。費用もリフォームに比べ高くなる傾向がありますが、希望のデザインや生活動線に合わせた自由な住宅づくりができる点が魅力です。
フルリノベーションの費用相場

フルリノベーションの費用は、建物の種類や広さによって幅があります。ここでは、公的データが明確にないため、業界の施工件数が多いボリュームゾーンをもとに一般的な相場を紹介いたします。また、状況に応じて費用は変動するためあくまで参考までにご覧ください。
一戸建てのフルリノベーションの場合
| 坪数の目安 | 相場(目安総額) | 坪単価の目安 |
| 20〜25坪 | 約1,000万〜1,300万円 | 約45〜55万円/坪 |
| 28〜32坪 | 約1,300万〜1,800万円 | 約45〜60万円/坪 |
| 38〜42坪 | 約1,800万〜2,400万円 | 約45〜60万円/坪 |
マンションのフルリノベーションの場合(築11年~20年を目安)
| 坪数の目安 | 相場(目安総額) | 坪単価の目安 |
| 17〜19坪 | 約700万〜1,000万円 | 約40〜50万円/坪 |
| 20〜23坪 | 約800万〜1,200万円 | 約40〜55万円/坪 |
| 24〜26坪 | 約900万〜1,400万円 | 約40〜55万円/坪 |
フルリノベーション費用の主な内訳

フルリノベーションの総額は「何にどのくらい費用がかかるか」を理解しておくことで見積もりの比較がしやすくなります。ここでは主な費用項目を解説いたします。
解体・撤去費用
既存の壁や床、設備などを撤去してスケルトン状態にするための費用です。戸建てでは100万〜200万円前後、マンションでは70万〜150万円程度が目安です。構造や建物状態によって変動し、木造より鉄骨造の方が高くなるケースもあります。解体時にシロアリ被害などが見つかると補修費が追加されるため、予備費を考慮することが必要です。
設備工事費(キッチン・浴室・トイレなど)
水まわりの交換・移設に必要な費用は、キッチン100万〜200万円、浴室80万〜150万円、トイレ20万〜40万円が目安です。レイアウト変更で配管工事が増えると追加費用(+ 10〜30万円)が発生します。対面式やアイランド型キッチンなどの人気プランは造作費など費用もかかり、設備と施工の両方でコストが上がる傾向があります。
内装工事(床・壁・天井)
床材や壁紙、天井仕上げなどにかかる費用で、クロスは1㎡あたり1,000〜2,500円、無垢フローリングは1㎡あたり1.5万〜3万円が相場です。造作収納の追加は1箇所10〜30万円が目安です。高級素材やオリジナルデザインを採用すると費用が増加するため、優先箇所を選んで調整することがポイントです。
構造補強・耐震補強(戸建ての場合)
戸建てでは築年数によって耐震補強が必要になることがあり、費用は100万〜300万円程度かかります。木造住宅では筋交いや金物補強などが一般的です。住宅性能評価の耐震基準をクリアすれば補助金対象となる場合があり、自治体の支援制度を確認することで総費用をおさえられる可能性があります。
設計・施工管理費用
リノベーションのプラン作成や工事管理にかかる費用で、総工事費の10〜15%が一般的です。完全オーダー型はコストが高くなりますが、定額制のワンプラン型であれば設計費をおさえることが可能です。施工会社を選ぶ際には、管理費が明確に提示されているかどうかも確認しましょう。
その他にかかる諸費用(申請費・仮住まい費など)
建築申請費(約5万〜15万円)、仮住まい費および引っ越し費(約30万〜80万円)、マンションでは管理組合申請費や共用部養生費(約5万〜20万円)が発生します。工事期間が延びると仮住まい費も増えるため、スケジュール管理は重要なコスト対策のひとつです。
戸建てとマンションでリノベーションの費用が異なる理由

フルリノベーションの費用は、建物の種類によって大きく異なります。戸建てとマンションそれぞれの違いを知ることで、費用の背景を理解しやすくなります。戸建ての場合、建物全体が工事対象となるため、耐震補強や外壁・屋根の改修が必要になるケースがあり、費用が高くなりやすい傾向があります。一方、マンションは専有部分のみが工事の対象で、構造体や外装は触れないため、工事範囲が限定されやすく総額をおさえやすい点が特徴です。ただし、マンションでは管理規約により工事できる設備や床材の制限があり、申請費・養生費などの追加費用が発生する場合もあります。
フルリノベーション費用をおさえるコツ

フルリノベーションは夢の住まいを実現できる反面、工事内容によっては予算が大きく膨らむこともあります。ここでは費用を無理なくおさえるためのポイントを紹介いたします。
施工範囲の優先順位を決める
理想をすべて詰め込もうとすると費用が増えるため、「生活の満足度が上がる場所」から優先順位をつけて計画することが大切です。優先度を整理することで、不要な追加工事をおさえ、効果的にコストをコントロールできます。
素材や設備のグレード選びを工夫する
同じデザインの空間でも、フローリングを無垢材から突板フローリングに変更したり、設備の最新機能を必要最低限に絞ることで費用を10〜20%程度おさえられる場合があります。また、水まわりの位置を大きく変更せず、既存の配管を活用すると配管工事費を削減できます。見た目と機能性の両立を意識した選択が大切です。
ワンストップ型リノベ会社を利用する
不動産探しから設計・施工までを一社で行う「ワンストップ型リノベ会社」を選ぶと、工程ごとに業者を分けるより中間マージンがおさえられる場合があります。また、打ち合わせの回数が減り、プランの修正がスムーズなため、時間的コストの削減にもつながります。
フルリノベーションをする際に注意すべきポイント

フルリノベーションは規模が大きいため、費用や工期が変動しやすい点に注意が必要です。ここでは、失敗を防ぐためにあらかじめ知っておきたいポイントを解説いたします。
追加費用が発生しやすいケースに備える
解体中にシロアリ被害や腐食が見つかると、補修費や補強費が追加されることがあります。また、間取り変更で配管移動が必要になれば追加工事が発生します。こうした想定外の費用に備え、総予算の1〜2割程度は「予備費」として確保しておくと安心です。
築年数や構造によっては費用が高くなる
築年数が古い住宅や旧耐震基準の建物では、耐震補強や断熱工事が必要になる場合があり、工事費が大きく増えることがあります。特に木造住宅の柱や梁の劣化が進んでいる場合は、補修の必要性が高くなるため、事前に建物診断(インスペクション)を実施し、必要な工事を確認しておくことが重要です。
仮住まいの手配やスケジュール管理
フルリノベーションでは2〜4カ月程度の仮住まい生活が必要になるため、引っ越しや家賃の追加負担を考慮する必要があります。また、工事期間中の変更依頼は費用増加や工期遅延につながるため、着工前のプラン固めが大切です。
フルリノベーションに関連するよくある質問
フルリノベーションは費用や期間、築年数との関係などで、わからないことが多い工事です。
ここでは検討時によく寄せられる質問に、わかりやすく簡潔に回答いたします。
築50年の家をフルリノベーションしたらあと何年住めますか?
状態によりますが、構造体が健全で耐震・断熱補強を行えば20~30年程度暮らせるケースがあります。ただし、基礎や柱の劣化が激しい場合は保証できません。
戸建てのリノベーションで500万円だとどこまでできますか?
水まわりの一部交換や内装の部分改修が一般的です。フルリノベは難しく、キッチン+リビング、または浴室+トイレ更新など範囲を絞った改装になることが多いです。
建物の築年数はリノベーションの費用に影響しますか?
影響します。一般的に築年数が古いほど劣化や耐震性の不足が出やすく、その補強費用がかかる傾向があります。また、解体してみて追加工事が必要になるケースもあるため、結果的に費用が上がることがあります。築40年以上の住宅は費用増の傾向があります。
フルリノベーションの期間はどのくらいかかりますか?
一般的には2~4カ月ほどかかります。設計期間も含めると3~6カ月程度を見込むケースが多く、規模や間取り変更の有無によって前後します。
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