スケルトンリフォームは、住宅内部を一度骨組みだけの状態に戻し、間取りや性能を根本から見直せる大規模リフォームです。
本記事では、その特徴やメリット・デメリット、費用相場まで基礎情報をわかりやすくご紹介いたします。
この記事を読むとわかること
- ▼この記事を読んでわかること
・スケルトンリフォームの特徴や、フルリフォームとの違いが理解できる
・メリット・デメリット、費用相場、工事の流れなど基礎的なポイントが把握できる
・検討時の注意点や、向いていないケースの判断基準を知ることができる
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目次
スケルトンリフォームとは?

スケルトンリフォームとは、住宅の内装・設備をすべて解体し、柱や梁などの構造体だけを残して行う大規模リフォームです。
間取り変更や配管・断熱・耐震など見えない部分まで一新できるため、新築同様の性能やデザインへつくり変えられる点が特徴です。
スケルトンリフォームとフルリフォームの違いとは?
スケルトンリフォームは内部をすべて解体して構造体だけを残すため、間取り変更の自由度が高く、断熱・耐震などの性能向上にも適した大規模工事です。
一方、フルリフォームは既存の間取りを活かしながら内装や設備を全面的に更新する工事で、費用や工期を抑えつつ住まいを一新できる点が特徴です。
以下に「スケルトンリフォーム」と「フルリフォーム」の違いをわかりやすい表でまとめました。
| 項目 | スケルトンリフォーム | フルリフォーム |
| 工事範囲 | 内部をすべて解体し、構造体だけ残す | 基本的に間取り・構造は残す |
| 自由度 | 非常に高い(間取り変更が自在) | 中程度(大規模な変更は不可) |
| 性能向上 | 断熱・耐震・配管など根本改善が可能 | 主に内装・設備の刷新が中心 |
| 仕上がりの印象 | 新築同様に生まれ変わる | 既存の形を活かした仕上がり |
| 工期 | 長い(1〜3カ月程度) | 比較的短い |
| 費用 | 高め | スケルトンよりおさえられる |
| 向いているケース | 間取りを大幅に変えたい、性能を改善したい | 手軽に全体をきれいにしたい |
スケルトンリフォームのメリット

スケルトンリフォームは、内部を一度まっさらな状態に戻すことで、間取り変更から性能改善、デザイン一新まで幅広い改善が可能です。
ここでは、その主なメリットをご紹介いたします。
間取りを自由に再設計できる
内部をすべて解体して構造体だけを残すため、壁や部屋の配置をゼロから見直せます。
家族構成や生活動線に合わせて、完全にオーダーメイドの間取りへと再設計できる自由度の高さが大きな魅力です。
断熱・耐震・設備など性能を大幅に向上できる
見えない部分まで手を入れられるため、断熱材の補強や耐震補強、配管・配線の交換など根本的な性能改善が可能です。
築古住宅でも新築同等の快適性や安全性を目指せる点が大きなメリットです。
建物の劣化状況を把握して長く住める家にできる
内部を解体する過程で、腐食・雨漏り・白アリ被害などの劣化状況を細部まで確認できます。
必要な修繕を適切に行うことで将来のトラブルを防ぎ、長く安心して暮らせる住まいへと再生できます。
デザインを一新でき、理想の住まいに仕上げられる
内装・設備・素材選びをすべてゼロからやり直せるため、テイストや空間構成まで自由にデザインできます。
新築同様の仕上がりが実現でき、理想のライフスタイルに合った住まいづくりが可能になります。
スケルトンリフォームのデメリット

スケルトンリフォームには多くの魅力がありますが、規模が大きい分、費用や工期、生活面での負担など注意すべき点もあります。
ここでは主なデメリットを分かりやすく解説いたします。
工期が長く、費用が高くなりやすい
スケルトンリフォームは内部をすべて解体し、構造体からつくり直すため、部分的なリフォームに比べて工事範囲が大きくなります。
その分、作業工程も増え、工期が長期化しやすく、費用も高めになる傾向があります。
建物の状態によっては追加費用が発生する
解体して初めて劣化や構造の問題が見つかることが多く、シロアリ被害や腐食、雨漏り跡が見つかれば補修工事が必要になります。
そのため、想定外の追加費用が発生し、予算が膨らむリスクがあります。
住みながらの工事が難しい
内部をほぼすべて撤去するため、騒音・粉じんが多く、生活スペースも確保できないことから、工事期間中は基本的に仮住まいが必要になります。
引っ越し費用や別住居の確保など、生活面での負担が大きい点に注意が必要です。
スケルトンリフォームの費用相場

スケルトンリフォームの費用は公的な統計データがないため、一般的なボリュームゾーンをもとにした目安で判断する必要があります。
※以下数値はあくまで目安です。
戸建ての場合は1坪あたり約30万〜60万円が相場で、断熱や耐震補強を含めると50万〜70万円程度になることもあります。
マンションは1坪あたり約20万〜50万円が一般的で、設備更新が多い場合は上限に近づく傾向があります。
仕上げのグレードや建物の劣化状況によって費用は大きく変動するため、最終的な金額は現地調査後の見積もりで確認することが重要です。
スケルトンリフォームの流れ・期間

スケルトンリフォームは大規模な工事となるため、全体の流れや期間を把握しておくことが重要です。設計・プランニングから含めると、全体で3〜6ヶ月程度を見込むのが一般的です。
ここでは、一般的な戸建ての場合の進行ステップと、工期の目安をわかりやすくご紹介いたします。
① 現地調査・ヒアリング(1〜2週間)
建物の劣化状況や構造、間取り変更の可否を確認し、要望と概算費用を整理します。
② プラン作成・見積もり(2〜4週間)
間取り案や仕様を決定し、追加工事の可能性も含めた詳細見積もりを作成します。
③ 解体工事〜本工事(5〜10週間)
内装をすべて解体し、構造体を確認したうえで必要な補強を実施。その後、間取りづくり、断熱・耐震補強、配管・配線更新、内装仕上げ、設備取付など一連の工事を進めます。
④ 完成・引き渡し(数日)
最終チェックの後、施主立ち会いで仕上がりを確認し、引き渡しとなります。
スケルトンリフォームを検討する際のポイント・注意点

スケルトンリフォームは自由度が高い一方で、計画段階で注意すべき重要なポイントがあります。
ここでは、検討時におさえておきたいポイントと注意点をわかりやすくご紹介いたします。
建物の構造・劣化状況を事前にしっかり調査する
スケルトンリフォームでは解体後に劣化や構造の問題が見つかることがあります。
そのため、事前に構造・劣化状況を詳細に調査し、間取り変更の可否や必要な補強を把握しておくことが重要です。
これにより計画の精度が高まり、想定外のトラブルを防げます。
予算に余裕を持たせ、追加工事に備える
解体して初めて分かる腐食やシロアリ被害、雨漏り跡などが見つかると追加補修が必要になります。
スケルトンリフォームは予測しにくい費用が発生しがちなため、当初の見積もりに加えて余裕ある予算設定をしておくと安心です。
信頼できる施工会社を選び、設計と現場の連携を重視する
スケルトンリフォームは工事範囲が広く技術力が必要なため、実績が豊富で対応が丁寧な施工会社を選ぶことが大切です。
また、設計担当と現場がしっかり連携して進めることで、仕上がりの品質やトラブル防止に大きく関わります。
スケルトンリフォームができないケースとは?

スケルトンリフォームは多くの住宅で可能ですが、建物を壁で支える壁式構造のマンションのように壁そのものが建物を支えるため撤去できない場合や、マンションの管理規約で禁止されているケースでは実施できません。
また、構造部分の変更が制限されている物件では、間取り変更に大きな制約が生じるため注意が必要です。
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建物の状態を踏まえた最適なプラン提案と高い施工品質で、理想の住まいへと丁寧に再生いたします。
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