注文住宅で理想のリビングを実現するための秘訣とは？

スタイリッシュなリビングで家族団らんの時間を過ごしたり、大きな画面で映画を楽しんだり。理想のマイホームをイメージするとき、リビングでの過ごし方を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。おしゃれで快適なリビングは、毎日の生活に彩りを与え、注文住宅ならではの暮らしの満足度を高めてくれます。まずはリビングの間取りの基本を押さえましょう。

リビングとダイニングキッチンを分けるか一体化するか

注文住宅におけるリビングの設計は、家族の生活スタイルに大きく影響を与える重要な要素です。特に、リビングとダイニングキッチンをどのように配置するかは、快適さや使い勝手に直結します。LDK一体型は、リビング・ダイニング・キッチンを一つの大空間にまとめるスタイルで、開放感がありコミュニケーションが取りやすいメリットがあります。しかし、調理音や匂いが気になる場合もあります。一方で、分離型は、食事エリアとくつろぎエリアを明確に分けられるため、静かに過ごしたい方には適しています。どちらのスタイルも、それぞれの家庭の生活スタイルに合わせて選択することがポイントです。

リビングの広さを決めるポイント

リビングの広さは、家族の人数や生活スタイルに応じて十分に検討する必要があります。一般的なファミリータイプの広さは16〜20畳で、多くの家庭に適しています。よりゆったりとしたスペースを求める場合や、家族が多人数である場合は、20〜24畳の広さがおすすめです。また、天井の高さも居住性に影響を与えます。一般的な天井高は2400〜2500mmですが、これを高くすることで通気性や光の取り込みが改善され、さらに吹き抜けを採用することで開放感が増します。

インテリアと家具配置による影響

リビングのインテリアと家具配置は、空間の使い勝手や雰囲気に大きな影響を与えます。家具の配置は、動線を考慮しつつ、部屋全体のバランスを取りながら決定することが重要です。開放感を演出するためには、大型家具を壁際に配置し、中央にスペースを確保するのが効果的です。また、照明の選び方にも工夫が求められます。シーリングライト・ダウンライトや間接照明を配置し、局所的に明るくすることで快適なリビング環境を実現できます。また、デザイン性を重視したインテリアコーディネートも、居住空間の質を高める一助となります。

快適なリビング空間をつくるためには、カラーコーディネートも大切です。そのポイントを押さえておきましょう。

おしゃれな色の組み合わせとその効果

注文住宅のリビングは、家族が集まる重要な空間であり、快適さとデザインにこだわりを持つべきです。そのため、おしゃれな色を組み合わせることによって、リビングの雰囲気を大きく変えることができます。例えば、ベージュやアイボリーを基調にしたナチュラルな配色は、落ち着きと心地よさを感じさせます。また、グレーとブルーを組み合わせることで、モダンで洗練された印象を与えることができます。色の組み合わせ次第でリビングの印象が劇的に変わるため、理想の雰囲気を大切にすることが重要です。

内装クロスやフローリングの選び方

注文住宅のリビングでは、内装クロスやフローリングの選び方もその空間の雰囲気に大きな影響を与えます。クロスは部屋全体に占める面積が大きいため、選び方次第で部屋の明るさや広さ感を調整できます。例えば、白や明るい色のクロスは光を反射し、スペースを広く感じさせる効果があります。一方で、濃い色のクロスを選ぶと、重厚感や落ち着きのある空間を演出することができます。また、フローリングの素材や色にもこだわることで、木の温もりを活かしたり、モダンな印象を与えることもできるため、トータルコーディネートを考えた選択が求められます。

家族が過ごしやすいリビングを実現するために、覚えておきたい間取りのアイデアをいくつかご紹介します。

吹き抜けや天窓を設ける

注文住宅のリビングでは、吹き抜けや天窓を採用することで、開放感を劇的に向上させることができます。吹き抜けを取り入れることで、通常の天井高に比べて圧倒的な開放感を得ることができ、家全体をより広々と感じさせます。また、天窓を設けることで、自然光がふんだんに取り入れられ、明るく快適な空間を演出できます。注文住宅ならではのアイデアとして、これらを適切に取り入れ理想のリビングを実現してみてはいかがでしょうか。

収納スペースを工夫する

リビングは家族が集まるため、多くのアイテムが集中しやすい場所でもあります。したがって、収納スペースを上手に設けることが快適なリビングづくりにおいて重要となります。注文住宅の場合、階段下やデッドスペースを活用した収納、または造作の収納を取り入れることで、スペースを効率よく使うことができます。特に、内装デザインと調和させた収納は、リビングの美しさを保ちつつ、実用的であることから人気を集めています。

リモートワーク時代に対応するリビング設計

リモートワークが普及した現代では、リビングが単なるくつろぎの場所としてだけでなく、仕事の場としての役割を果たすことも増えてきており、注文住宅で理想のリビングを実現する際に、柔軟に対応できる設計力が求められています。家族が集まるリビングを多目的に活用できるよう工夫をすることで、生活の質が向上するのではないでしょうか。

高翔が手がけた注文住宅の中から、選りすぐりのリビングの施工事例をピックアップしてご紹介します。

デッキを囲むように配置したLDK

デッキを囲むように配置することで、室内からも外の開放感を味わえるLDK。デッキとLDKそれぞれで快適にすごせるよう、広さのバランスを工夫して設計しています。繊細なペンダントライトを中心に、あたたかみと高級感を併せ持つインテリアで演出しています。

LDKのこだわりは「広がり感」

施主様のご希望は「広がり感のあるLDK」。シースルー階段とスタディコーナーをLDKの中心に配置することで、広々とした空間を実現しました。シースルー階段はご家族のお気に入りに。友だちに自慢したくなるようなスタイリッシュなLDKになりました。

梁見せ天井と吹き抜けが開放的なLDK

無垢材のダイニングテーブルの色味に合わせて、床色をコーディネートしました。同色の3本の梁がお部屋のアクセントになっています。ダイニングは折り上げ天井、リビングは吹き抜けでゾーニングしています。

注文住宅のリビング設計において、よくある失敗例としては、スペースの使い方が非効率だったり、家具やインテリアの配置をしっかりと考慮していなかったりすることが挙げられます。

よくある失敗例として、収納スペース不足があります。リビングは生活の中心であるため多くの物が集まりがちですが、適切な収納スペースがないことで、片付かず雑然とした印象になってしまいます。この対策として、初めから収納スペースをしっかり確保することが重要です。注文住宅の設計段階から、収納したいものの量や大きさをリストにまとめ、住宅会社の担当者と一緒に、デッドスペースや階段下を活用した収納アイデアを取り入れると良いでしょう。また、リビングの間取りが家族のライフスタイルに合わず、使い勝手が悪いという問題もあります。生活動線を考慮し、リビングやダイニングキッチンが自然につながるようなデザインを心がけましょう。例えば、家事をしながらでも家族の様子が見えるように、キッチンからリビングへの動線をスムーズにすることで、家族と空間との一体感がうまれます。

注文住宅でのリビングづくりにおいて、事前に知っておくべき注意点としては、リビングの広さや天井高、インテリアの選び方など、基本的な設計のポイントを押さえることが挙げられます。理想のリビングにするためには、まず自分たちの家族の生活スタイルを考慮し、そのうえでスペースやデザインの優先順位を設定することが大切です。さらに、リビングとダイニングキッチンを一体にするか分けるかについても、慎重に検討する必要があります。LDK一体型のメリットとして開放感がありコミュニケーションが取りやすいメリットがありますが、同時に調理音や匂いが気になる場合もあり、工夫や配慮が必要です。逆に分離型を選ぶ場合は、部屋が狭く感じられないように、色や照明でうまくゾーニングする工夫が求められます。これらのポイントを踏まえ、家族全員が快適に過ごすことができるリビング空間を実現するために、注文住宅ならではの自由度を活かし、しっかりとした計画と設計を心がけましょう。

高翔では、土地探しをはじめ、注文住宅の建築設計まで豊富な経験があります。芦屋市・西宮市・神戸市で注文住宅をご検討の場合は、ぜひ高翔にご相談ください。