注文住宅にかかる費用を徹底解説！2000・3000・4000万円台の家の違いとは？

家づくりを始めるにあたり、その費用の相場を押さえることは非常に重要です。具体的に見ていきましょう。

全国と三大都市圏の違い

注文住宅の購入費用は、地域によって大きく異なります。たとえば、土地取得から注文住宅を購入する場合、全国平均の購入費用の平均は約4900万円で、その内訳は建築設計費が約3400万円、土地購入費が約1500万円です。一方で、三大都市圏（首都圏・近畿圏・東海圏）では、土地の価格が高いため、購入費用がさらに上昇する傾向があります。高翔が家づくりを手がける兵庫県芦屋市を中心とする近畿圏では、建築設計費の平均が約3400万円、土地購入費の平均が約1,850万円となり、合計が約5250万円となっています。全国平均を約350万円前後上回り、土地購入費がインパクトを占めることが分かります。このように、地域ごとに費用構成が異なるため注文住宅を建てる際には、エリア特有の価格動向を理解しておくことが重要です。

※ フラット３５利用者調査 2023年度版（令和5年度版）

注文住宅の購入費用の内訳と総額の目安

注文住宅の購入費用は、「土地購入費」と「建築設計費」に分けられます。土地購入費には、手付金（物件価格の5％～10％）、残代金、仲介手数料、印紙税などの購入諸費用が含まれます。一方、建築設計費には、設計費用、申請費用、本体工事費用、外構費用などが主要な内訳です。具体的に令和5年度のデータを例にすると、建築設計費は全国平均で約3400万円です。ただし、この数字には使用する建材や設備、敷地条件などが影響しており、自由度の高い注文住宅の場合、設計や施工費用がさらにかさむこともあります。全体の購入費用を見積もる際は、土地購入費と建築設計費のバランスを考慮しながら予算の設定を心掛ける必要があります。

ここでは、建築設計費を価格帯ごとに分類し、どのような注文住宅を建てることができるのかを説明いたします。以下の特徴を参考に、自分たちが建てたい注文住宅を叶えるにはどの程度の費用が必要かを考えてみましょう。

2000万円台の注文住宅の特徴

2000万円台の注文住宅は、全国平均の建築設計費よりも1000万円以上低い価格の家となります。しかし、広さや間取りなどを工夫することでコストを抑えつつも理想の注文住宅をつくることができます。この価格帯では、延べ床面積で、25坪から30坪程度の規模が一般的です。リビングを広く取り、効率的にスペースを活用することで、狭さを感じさせない設計も可能となるでしょう。また、使われる建材と設備の質ではコストパフォーマンスを重視する傾向になることが多いです。外壁にはシンプルなサイディング材、内装には一般的なクロスやフローリングが多く採用されます。しかし、省エネ性能や耐久性に配慮した建材を選ぶことで、長期的に見て快適性や維持費の低減を実現することもできます。設備に関しては、大手メーカーのシンプルなシステムキッチンやユニットバス、エコキュートなどがよく用いられます。

建築費が高騰してきている昨今では、2000万円台で注文住宅を建てる際には、コストコントロールの工夫が重要です。その具体例として、建築面積をコンパクトに抑えたり、複雑な設計を避ける、標準仕様を活用するなどがあります。また、工務店やハウスメーカーによってはローコスト住宅に特化したプランを提供していることもあり、これを活用するのも一つの方法です。

> 高翔の2000万円台の注文住宅施工事例

3000万円台の注文住宅の特徴

3000万円台の注文住宅は、予算内でありながら高いカスタマイズ性を実現することができるでしょう。注文住宅の費用にゆとりができるこの価格帯では、間取りや設備、デザインだけでなく、内装材の選択肢も増えます。たとえば、キッチンやバスルームなどの設備をワンランク上のグレードにしたり、収納や動線を工夫した家事効率の良い設計ができます。また、家全体のデザインにもこだわることができるため、自分たちの理想の暮らしを形にしたい方におすすめです。平均的な土地面積に加え、建物の延床面積も十分な広さを確保できます。この広さがあれば、リビングを広く取るオープン設計や、家族構成に合わせた4LDKの間取りなど多様なプランが可能です。また、テレワークが普及した現代では、ワークスペースを設ける間取りの人気も高まっています。この価格帯での注文住宅は、家族のライフスタイルに合った間取りを実現することができるのが魅力です。また、省エネ性能や断熱性能といった住宅性能にもこだわる余裕が生まれます。この価格帯では、高断熱仕様の窓や、厚みのある断熱材を使用した設計も可能になるでしょう。さらに太陽光発電や蓄電池を導入することで、エネルギー効率を高め、光熱費を節約することができます。最近では、ZEH（ゼロ・エネルギー・ハウス）の基準を満たす住宅を建てる例も増えており、快適でエコな住まいが実現可能です。注文住宅の費用に見合うだけの高品質な性能を実現できる点が、この価格帯の魅力といえます。

4000万円台の注文住宅の特徴

4000万円台の注文住宅では高品質な設備を導入し、快適で贅沢な空間を実現することができるでしょう。たとえば、システムキッチンや浴室乾燥機、多機能トイレなど最新の住宅設備を取り入れたり、天井高を上げて開放感を演出したりすることが可能になります。また、リビングに吹き抜けを設けたり、収納スペースを充実させたりと、住まいの機能性と快適性を両立させる工夫がされています。これにより、長期的に住みやすい高品質な住まいを実現できます。デザインの自由度も大きく広がり、たとえば、外観デザインについて素材やカラー、窓の配置など細部にわたるカスタマイズが可能です。また、内装についても自然素材を用いたフローリングやおしゃれなタイルを取り入れるなど、自分たちのライフスタイルにマッチしたデザインが実現できます。また、広い土地や変形地といった特殊な土地形状にも柔軟に対応することができます。大きな庭を備えたり、駐車スペースを複数確保したりと、土地の広さを生かした設計が可能です。また、変形地や傾斜地であっても、予算に余裕があるため、高度な設計技術を用いて最大限に土地を活用することができます。特に注文住宅では建築費の内訳が明確であり、事前にしっかり費用を見積もることで安心してプランニングを進めることができます。

工務店とハウスメーカーの選び方

注文住宅の費用を節約するためには、工務店とハウスメーカーの選定が重要なポイントとなります。工務店は地域密着型で、中間マージンが少ないため比較的費用を抑えることができる傾向があります。一方でハウスメーカーは規模が大きく、宣伝や研究開発に力を入れているため、標準化されたプロセスや安心感を得ることができるメリットがありますが、その分人件費や広告費が価格に反映されることもあります。選び方として、まず予算や要望を明確にしたうえで、気になる項目の実績や施工事例をチェックし、見積もりや契約内容をしっかり比較・検討することが大切です。さらに、注文住宅を手掛ける営業担当者や建築士の対応力や提案力も決め手になるでしょう。

補助金や税制の活用方法

注文住宅を建てる際には、利用できる補助金や税制優遇制度を活用することで、費用を節約することができます。たとえば、「住宅ローン控除」は長期にわたり所得税から還付を受けることができるため、購入費用を実質的に軽減できます。また、省エネルギー性能を備えた住宅の場合には「地域型住宅グリーン化事業」や「ZEH補助金」などのエコ住宅向け補助金を活用できる可能性があります。補助金は、自治体独自の制度もあるため、建築予定地の助成情報を事前にチェックすることをおすすめします。これにより、建築設計費全体の負担を軽減しつつ、より高品質な設備や素材を選ぶことができる余裕が生まれます。

費用の見積と優先順位の決め方

注文住宅の費用を抑えながら理想の家を実現するためには、費用の見積を詳細に確認し、優先順位を明確にすることが肝心です。建築費には、構造材や外装材、内装材、設備機器など、さまざまな要素が含まれます。これらのうち、どの部分にコストをかけ、どこを削減するかをしっかり検討することで、予算内で満足度の高い家づくりが可能になります。具体的には、「家全体の間取りを広くするよりもキッチンやバスルームに高品質の設備を選びたい」など、理想のライフスタイルに合わせて優先順位を設定するのがおすすめです。また、注文住宅に慣れた専門家に相談してアドバイスを受けることも、無駄なコストを削減するうえで有効な手段です。

注文住宅は一生に一度と言われる大きな買い物だからこそ、予算内で満足のいく住宅を手に入れたいものです。そのためには、注文住宅の相場を理解し、限られた予算をどのように使うかしっかりと計画を立てることが大切です。芦屋市を中心に注文住宅の家づくりを手掛ける高翔では、家の専門家「ハウスソムリエ」たちが土地探しから建築、アフターサービスまで、確かな知識と技術でトータルコーディネートいたします。まずは、理想や憧れをハウスソムリエに話してみてください。世界でただひとつ、あなたとご家族のための最高のおうちをつくります。