中庭のある注文住宅が選ばれる理由とは？メリット・デメリットを解説！

中庭とは、建物の内部に存在する屋根のない空間のことを指します。建物に囲まれた空間であったり一部が壁になっていたりと、中庭の形状は建物によってさまざまです。そんな中庭のある注文住宅の魅力をいくつかご紹介します。

日当たりと風通しの改善

中庭のある家の大きな魅力のひとつに、日当たりと風通しの改善があります。注文住宅で中庭を取り入れることで、家全体が明るく開放的になります。特に、住宅密集地や隣家が近い場所では、中庭があることで外部からの視線を遮りつつ、自然光を効果的に取り入れることができます。風通しも良く、家の空気が常に新鮮で快適に保たれるのも大きなメリットです。

プライベート空間の確保

中庭はプライバシーの確保にも非常に優れています。外部から見えにくいため、家族だけのリラックスできる空間を作りやすくなります。特に、お子様やペットがいる家庭では中庭が安全な遊び場として活用できるため安心です。注文住宅で中庭を取り入れることで、プライベートな時間を十分に楽しめる空間が実現できます。

デザイン性と美観の向上

中庭は家のデザイン性や美観を大いに向上させる要素となります。コの字型やロの字型、町屋型などさまざまな形状の中庭があり、それぞれが独自の魅力を持っています。中庭のある家は一歩足を踏み入れると目を引く美しい景観が広がり、訪れる人々に強い印象を与えます。注文住宅ならではの個性的なデザインや間取りと相まって、家全体の品格や魅力を高めることができます。

中庭を作る際は、3つのデメリットに注意を払う必要があります。ここではデメリットとその対策を解説します。

コストの増加

中庭のある注文住宅を計画する際、コストの増加が避けられない点がデメリットとして挙げられます。中庭を設けるためには、通常の住宅建築と比較して、設計費用や施工費用が増加します。また、プランによっては材料費も上昇する可能性があります。例えばコの字型やロの字型の間取りを選ぶ場合、建物の形状が複雑になるため、その分コストがかかることを意識する必要があります。一般的に建物は凸凹がない形状のほうが建築資材を少なくでき、作業の手間も減らせるので建築費用を抑えられることを覚えておきましょう。

冷暖房効率の低下

中庭を取り入れることで、冷暖房効率が低下する可能性があります。中庭の設置により、外壁が増えるため窓の数も自然に多くなりますが、これにより断熱性能が低下しがちです。その結果、夏は室内が暑くなりやすく、冬は寒さが侵入しやすくなります。このため、適切な断熱材の使用や冷暖房設備の選定が重要です。

維持管理の負担

中庭の維持管理には一定の手間と費用がかかります。例えば草木の手入れや掃除、雨水の排水管理などが必要です。特に町屋型の中庭の場合、周囲が建物に囲まれているため、雨水の処理がうまくいかないと水害のリスクがあります。また、屋外スペースはどうしても埃や落葉が溜まりやすく、定期的な掃除が求められます。中庭のある家を持つ際には、このような維持管理の負担を事前に考慮することが大切です。

コの字型やロの字型の場合、中庭を家の中心に作ることで回遊動線が生まれます。回遊動線とは、行き止まりがなく家の中をぐるぐると回れる動線のことです。中庭を介してさまざまな部屋に行き来できることで、回遊動線となり快適な暮らしにもつながります。その反面、雨の日や暑い日、寒い日などは外に出ることを億劫に感じやすく、中庭を有効活用できません。そのため、中庭の回遊動線ありきで間取り決めしないことがポイントです。ただし住宅会社の設計力によっては、問題点を解消しつつ満足度の高い間取りを提案してもらうことができるでしょう。

注文住宅は一生の大きな買い物ですので、中庭の設計や施工に実績がある会社を選ぶことがポイントです。過去に中庭のある家の建築経験が豊富な会社は、デザイン性や機能性をうまく取り入れた施工が期待できます。また、土地選びも成功の鍵となります。まず、隣家との距離や周囲の環境を考慮し、日当たりや風通しが良好な土地を選ぶことが大切です。住宅密集地や狭小住宅の場合、中庭を設けることで隣家の視線が気にならず、プライベート感が保てる利点があります。しかし、土地の形状や面積によっては設計の自由度が限られることもあるので、購入前にご相談ください。

高翔では、土地探しをはじめ、注文住宅の建築設計まで豊富な経験があります。芦屋市・西宮市・神戸市で注文住宅をご検討の場合は、ぜひ高翔にご相談ください。