Post Thumbnail

不動産投資
2026.10,18

不動産投資 節税 仕組み とは?減価償却と損益通算の計算例を解説

TOP>コラム>不動産投資 節税 仕組み とは?減価償却と損益通算の計算例を解説

給与収入の高いビジネスパーソンや医師、経営者を中心に、資産形成と税金対策を両立する手段として不動産投資が注目を集めています。

不動産投資によって所得税や住民税を軽減できる根拠は、帳簿上の赤字を本業の給与所得と相殺する「損益通算」と、現金の支出を伴わずに経費を計上できる「減価償却」という2つの税制上の仕組みにあります。しかし、「節税になるから」と安易に物件を購入してしまうと、減価償却が切れた後に税金が急増するデッドクロスに直面したり、売却時に高額な譲渡所得税が課されてトータルで大赤字になるリスクが存在します。

この記事では、不動産投資で節税できる具体的なメカニズムをはじめ、年収別の還付シミュレーション比較表、計上できる経費とできない経費の境界線、デッドクロスを回避する出口戦略を詳しく解説します。阪神間(芦屋・西宮・神戸)で創業38年の実績を持つ高翔Style+が分かりやすくご紹介いたします。

この記事を読むとわかること

  • ・不動産投資で所得税・住民税が安くなる2大メカニズム(損益通算と減価償却)
    ・【シミュレーション】年収1,200万円の高所得者が築古物件で得る税金還付の試算例
    ・【一覧表】確定申告で経費計上できる費用・できない費用の境界線
    ・節税目的の不動産投資に潜む4大リスクと「デッドクロス」の落とし穴
    ・節税効果だけに惑わされない本質的な収益力と出口戦略(売却)の重要性
    ・芦屋・西宮・神戸で高稼働の収益物件再生を手がける高翔Style+の強み

不動産投資による節税の基本|所得税・住民税が減る2大仕組み

不動産投資の節税の基本

 

不動産投資が税金対策(所得税・住民税の軽減)につながる理由は、税法に定められた「減価償却」と「損益通算」という2つの制度の相乗効果にあります。

 

1. 減価償却(実際にお金が出ていかない経費)

建物や設備などの固定資産は、時間の経過とともに価値が減少していくと考えられます。そのため、購入した年に全額を一括経費にするのではなく、法律で定められた耐用年数にわたって分割して経費計上します。これが「減価償却費」です。

減価償却費の最大の特徴は、「実際には手元の現金が減っていないのに、帳簿上の経費として計上できる(お金が出ていかない経費)」という点です。これにより、家賃収入による実際のキャッシュフローを手元に残したまま、帳簿上の不動産所得を大幅に圧縮できます。

 

2. 損益通算(不動産の赤字と給与所得の相殺)

不動産所得の計算において、家賃収入よりも減価償却費やローン金利などの必要経費が上回り、帳簿上が「赤字」になった場合、その赤字分を本業の給与所得や事業所得から差し引くことができます。これを「損益通算」と呼びます。[1]

課税対象となる総所得金額が下がるため、すでに源泉徴収(天引き)されていた所得税が確定申告によって手元に戻り(還付金)、翌年度の住民税も安くなります。日本の所得税は所得が高いほど税率が上がる累進課税制度(最高税率45%+住民税10%=55%)であるため、年収が高く税負担の重い人ほど、損益通算による節税効果が飛躍的に大きくなります。

【シミュレーション】減価償却を活用した節税効果と還付額の試算例

年収1,200万円の会社員・医師の方が、節税効果の高い「築古木造アパート(耐用年数切れ)」を取得した場合の具体的な節税シミュレーションです。

木造住宅は法定耐用年数が22年のため、築22年を超えた物件を「簡便法」で計算すると、わずか4年間で建物価格の全額を短期減価償却できます。[2]

 

【年収1,200万円・築古木造購入時】節税シミュレーションの試算例
試算項目 金額・数値 備考・条件
本業の給与収入(額面) 1,200万円 給与所得控除後 約1,005万円
購入物件の建物価格 2,000万円(築25年木造) 4年償却(年間500万円の減価償却費)
年間の家賃収入(実収入) 約 200万円 手元に残る現金収入
帳簿上の不動産所得 ▲ 300万円(赤字) 家賃200万 − 償却費500万
年間の所得税・住民税の軽減額 約 130万 〜 150万円 税率(所得税33%+住民税10%)相当

※各種控除や借入金利子の取り扱いにより実際の還付額は変動します。税務判断については顧問税理士等への確認が必要です。

手元の家賃収入(キャッシュ)を得ながら、帳簿上の赤字を利用して年間100万円以上の税金を取り戻せるのが、高所得層における不動産投資の大きな優位性です。

確定申告で経費計上できるもの・できないもの一覧

不動産投資の経費計上

 

節税効果を最大化するためには、不動産賃貸事業に必要な費用を漏れなく経費計上することが重要です。ただし、何でも経費にできるわけではありません。

 

不動産所得で経費計上できる費用 vs できない費用
経費として計上できるもの 経費として計上できないもの(要注意)
・建物の減価償却費
・管理委託料、清掃費、仲介手数料
・原状回復費用、修繕費(資本的支出を除く)
・固定資産税、都市計画税、不動産取得税
・火災保険料、地震保険料
・住宅ローンの「借入利息」部分
・物件見学の交通費、通信費、税理士報酬
・住宅ローンの「元金返済」部分
・土地の購入代金(土地は減価償却不可)
・土地取得のための借入利子(赤字時の損益通算不可)
・私的な飲食費や私用車の購入費
・所得税、住民税、延滞税、加算税
・大規模リノベーション費用(資産計上となり複数年で償却)

特に注意すべきなのは、「ローンの返済額のうち経費になるのは利息だけで、元金返済部分は経費にならない」という点です。また、不動産所得が赤字になった場合、土地の取得にかかった借入利子の部分は損益通算の対象から除外される税制ルール(租税特別措置法)があるため、事前の正確な試算が必要です。

節税目的の投資に潜む4大リスクと「デッドクロス」の罠

不動産投資の節税リスクとデッドクロス

 

「節税できるから」という理由だけで物件を購入すると、将来深刻な資金ショートを引き起こす恐れがあります。必ず知っておくべき4大リスクを解説します。

 

1. 最大の罠「デッドクロス(税金の急増)」

デッドクロスとは、「ローンの元金返済額」が「減価償却費」を上回ってしまう現象です。
築古木造を4年でスピード償却した場合、5年目以降は減価償却費がゼロ(または極小)になります。すると、帳簿上の利益が急増して高額な所得税が課されるにもかかわらず、手元からはローンの元金返済が毎月引き落とされるため、「黒字なのに手元現金が足りなくなる(黒字倒産状態)」に陥ります。

 

2. 売却時の譲渡所得税による「節税効果の吹き飛び」

減価償却を多く取った物件を将来売却する際、売却益(譲渡所得)の計算では「購入価格から過去に計上した減価償却費の累計を引いた帳簿価格」をもとに計算されます。
つまり、減価償却で税金を抑えた分だけ、売却時の帳簿価格が低くなり、結果として高額な譲渡所得税が課されます。保有期間が5年以内の短期譲渡では約39%、5年超の長期譲渡でも約20%の税金がかかるため、出口戦略を見誤ると過去の節税分が相殺されてしまいます。

 

3. 節税のための赤字垂れ流しと融資ストップ

「赤字にして還付を受ける」ということは、銀行から見れば「赤字の不良債権を抱えている」と評価されます。本業の年収が高いうちは融資が引けても、過度な節税赤字を続けると金融機関の信用評価が毀損し、次の融資がストップして事業拡大が不可能になります。

 

4. 税制改正による規制リスク

過度な富裕層の節税策に対しては、常に国税当局のメスが入ります。かつて流行した「海外中古不動産の減価償却を利用した節税」が令和2年度税制改正で封じられたように、現行の国内税制にも制度改正リスクがあることを想定しておく必要があります。

成功する不動産投資のコツ|節税とインカムゲインの両立

収益性と節税の両立

 

不動産投資における節税は、あくまでも投資全体の「副産物(ボーナス)」に過ぎません。長期的に資産を増やし続けるための鉄則です。

 

1. 節税がなくても利益が出る「好立地・高稼働」の物件を選ぶ

仮に税制の優遇がゼロになったとしても、入居者が途切れず、安定した毎月の家賃収入(インカムゲイン)を生み出し続けられる物件を選ぶことが最優先です。
阪神間(芦屋・西宮・神戸)のように賃貸需要が旺盛で、将来の資産価値(土地値)が落ちにくいエリアの物件を厳選することが最大の防衛策となります。

 

2. 減価償却終了のタイミングに合わせた「出口戦略(売却・借り換え)」

築古物件を購入する場合、最初から「4年間の償却期間が終わったらどうするか」を計画しておきます。
・大規模リノベーションを行い、資産価値と賃料を高めて長期保有する
・長期譲渡所得税率(約20%)が適用される保有5年超のタイミングで売却し、売却益を手元に残して次の物件へ組み替える
といった exit 戦略を事前にシミュレーションしておくことが不可欠です。

 

3. 不動産再生(リノベーション)による利回りの向上

老朽化した物件を割安に仕入れ、現代の入居者ニーズに合わせたデザインリノベーションを行うことで、賃料単価を引き上げ、入居率を満室へと回復させる「不動産再生投資」は、高い減価償却効果と長期的な実質利回りを同時に享受できる極めて有効な手法です。

まとめ|芦屋・西宮・神戸の収益物件・不動産再生なら高翔Style+へ

高翔Style+の不動産再生

 

不動産投資による税金対策は、減価償却と損益通算の仕組みを正しく活用することで、高所得者にとって大きな資産防衛の武器となります。

しかし、目先の還付金だけに気を取られて立地や収益性を軽視してしまうと、将来のデッドクロスや売却時の税金で後悔することになります。真の成功のためには、「節税効果を享受しながら、将来にわたって安定した賃料収入と資産価値を維持できる優良な収益物件」を選ぶことが何よりも大切です。

株式会社 高翔では、兵庫県阪神間(芦屋市・西宮市・神戸市)に根差して創業38年・1,000棟以上の実績を誇り、収益不動産・不動産再生事業「高翔Style+」を展開しています。

・阪神間の高稼働エリアに特化した中古一棟・区分マンションの再生リノベーション
・減価償却効果と実質利回り、将来の売却まで見据えた緻密な事業収支シミュレーション
・提携税理士と連携した、所得税・法人税・相続税対策のトータルサポート
・不動産事業(高翔バイセル)との連携による、水面下の非公開収益物件のご案内

「自分の年収でどれくらいの節税効果と収益が見込めるか試算したい」「所有している老朽物件を再生して利回りを改善したい」という方は、ぜひお気軽に高翔Style+へご相談ください。